たらお

ブルックリンの片隅でのたらおのレビュー・感想・評価

ブルックリンの片隅で(2017年製作の映画)
3.0
19歳の青年が「自分」とは何か、性的指向がゲイなのかと模索していく話。
LGBTをテーマのひとつにしているのでしょうが、生きづらさを抱えた若者ってたくさんいると思います。
家庭の悩みとストレスを抱えており、それを発散すべく悪いお友達とつるんで恋愛、ドラッグと刹那的な快楽に走っているわけですがそれでも心は満たされず渇望、もがいているのが伝わります。
なのでゲイの出会い系サイトを使って男と出会っては心の隙間を埋めるかのように身体を重ねていくわけですが、結局主人公の中での答えは見つからないまま終わります。
しかも思いがけない事件が起きて主人公の心に影を落としたままですし。

ヒロインが主人公のことを「ボロ家」と称したのが印象的。
あと、友達の一人が主人公のことそういう目で見てた気がしましたが、気のせい?? 一人だけ後半立ち去ってましたよね?
希望はあまりないかもしれませんが、自分の思い通りには中々いかないし欲しいものが簡単に手に入るわけではないけれど、それでも生きていくしかないということを描いた一作かなと。
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