サトモリサトル

路傍の石のサトモリサトルのレビュー・感想・評価

路傍の石(1964年製作の映画)
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山本有三の同名小説が原作。
本作が4度目の映画化ということで、当時の日本人には広く知られていた作品なのかな。
東京オリンピック開催の年に公開されて、それ以後はリメイクは作られていない。
オリンピックを機に変わっていった日本に段々この作品はそぐわなくなっていったのだろうか。

明治の世に立身出世を志す少年の物語。
やっぱり今観ると内容の古さが感じられるけど、色々と政治や経済がぐちゃぐちゃになってしまっている現代にこそまたこういう作品が必要なのでは?とも思ったり。
映画だと吾一が奉公先を飛び出し、貿易商を夢見て東京へ旅立つところで終わっているけど原作だとまた続きがある(当時の検閲状況などにより未完で終わっているらしい)ので読んでみようかな。