アパルトヘイト下の南アフリカで看守の白人の青年が7人の黒人を射殺した裁判を巡る実話ベースの話。
青年が日々直面した交流の生じた死刑囚を自らの手で絞首刑台に送る過酷さが描かれる。「羊飼いと屠殺者を同時に務められるほど人間は強くない」という言葉が印象的。
この当時の死刑因の多さ、彼の死刑執行の日々が彼にトラウマを与え、病んでいく彼の物語が非常に重いが映画としては良い出来です。
ただ、白人じゃなく、黒人が同じことを行っていればどうなっていたか?と映画を観ながら思いまして‥とても複雑な気持ちになりました。
あと、黒人ばかりの囚人、白人だけの看守がその当時の状況を物語っていてその当時の重い現実が終始重い。
アパルトヘイト隔離政策の真っ最中の南アフリカで治安も悪く、白人が黒人を差別し、不平等な日常の日々において、アパルトヘイトのこと、黒人社会の現状とかを描いていなかったことに関しては内容が薄いと思う部分もありましたが良い出来の映画でした。