2021.09.15(210)
Netflix・字幕
初
あれ?何故これを見たいリストに入れたんだっけシリーズ。
Filmarksの評価がびっくりするぐらい低いけれど、私はつまらないとは思わなかったよ。
ただ見る前にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争について知っておいた方が理解が深まると思う。
あとFilmarksに記入する際に初めて見たのだけど、フライヤーに「正体不明の生物」って書いてあるのは思いっきり誤解を招くし、そういうのを期待して見た人は心底がっかりするだろうなと思うので、日本における映画マーケティングは、ホントその辺をよく考えた方がいいと思ったな。あるあるだよね、こういうの。
で、今作について。
舞台のような感じの展開。主人公の妄想なのか現実なのか分からないような雰囲気で物語が進んでいく。
私が見終えて感じたのは、この映画は、本気で背負う覚悟が無いなら軽々しく「君の辛さを分かりたい」と言わない方がいいし、人は「自分のこととして認識した時に初めて辛さや怖さが理解出来る」ということを、痛切に訴えたかったんじゃないかということ。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を題材にした映画は他にも何本か見たことがあるけれど、今回が一番己の不勉強さを感じたし、もっと深く知らなければならないなと強く感じた。
決して分かりやすい映画では無いし、説明不足だなと見終えた瞬間は思うけれど、あれは一体なんだったんだろう……と考えながら背景について調べていくと、きっと見て良かったと思えるような、そんなメッセージ性の高い作品だったと思う。