まずタイトル『This is not what I expected (こんなはずじゃなかった!)』が感覚的に90年代のラブコメという感じでセンスしか感じない。そのタイトル通り、まさにこれぞラブコメという雰囲気で、終始幸せな気分になれた。
身分違い、ドタバタ系ヒロイン、イケメン俳優、サブキャラ同士のデート、ちょっとしょぼいけどかわいいマンション住まい、自宅でのぐうたらぶり等、良作ラブコメらしい背景は揃い踏み。さらに料理のカラフルな描写が映画をより華やかにしていた。
少し残念だったのは、サブキャラが弱いこと。強烈なラブコメには必ず個性的なサブキャラがいるが(『ノッティングヒル』『あなたが寝てる間に』『恋するための3つのルール』など)、今回はそれがワンコロだけだったと思う。
最近のラブコメは妙に粋がっていてなかなか好きになれるものは少ない中で、久々にこのキュンキュンほっこり感。思わず、自分の中では殿堂入りの4.3点に。
東京国際映画祭 ワールドフォーカス