一色景

ミスター・ルーズベルトの一色景のレビュー・感想・評価

ミスター・ルーズベルト(2017年製作の映画)
3.2
面白かった。視聴後感がかなりいい作品だった。
コメディエンヌを目指してロサンゼルスでくすぶっているエミリー
ある日元彼から愛猫の死期が近いことを告げる連絡があり、地元に戻ってみると…
というなんともありきたりな内容なのだが
LAでのくすぶり方が妙に生々しく、もしかしてカルト的な変な映画なのでは…?とさえ思ったが、意外と普通の映画だった。

郷愁と、変わってしまったものへの悲しさとそれを変えてしまったものへの戸惑い、今の生活への不満…様々なストレスがエミリーを卑屈にしてしまってなんだかうまく立ち回れなくなってしまう。
誰にでもありそうなテーマをコミカルに描いているが、コミカルすぎて作り話みたいになってしまっていないのが割と良点。
話の起点となる愛猫の死ということも、各所でシナリオのスパイスとして生きている。

登場人物が悪意に満ちていないのも見やすさに拍車をかけている、が
正直セレスタの友達は一人残らず気持ち悪い…。
一方でジェンがいい人過ぎて、基本的にジェンだけがオアシスである。
一色景

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