2016年にAmazonプライムビデオにて開始したAmazonオリジナルの仮面ライダー。
そのドラマのシーズン1を約2時間に収め再編集した映画版が本作。
私は本作品がドラマ版で公開された当初から毎週楽しみにしていた程の大ファンである。
劇場版として再編されると知った時、「いや、無理じゃね…?」と思ったのが本心。
アマゾンサイド、人間サイドの心理描写が素晴らしいドラマ版の重厚なストーリーを、どうやったって2時間程度にはまとめられないだろうと思った。
結果、やはりそうなってしまった。
物語の上澄み部分だけを掬っているだけで、底にある核たる部分が初見の人には映画版だけ見てもこの作品の本当の面白さは理解できないだろうと思った。
主役の藤田富の演技力が、ドラマ版を見ていると話数を重ねるごとに少しずつ成長していくのが見応えのひとつであったのだが、
映画版だと序盤のシーンと終盤のシーンが別人のように演技が上手くなっており、改めて見返すと笑ってしまった。顔つきまで違う。
物語上精神的に強くなったという事なのだろうが、その過程を映画版だとすっ飛ばしすぎてて忙しすぎてドラマ版見る時間がない人以外には本当にお勧めできない、したくないと思った。
この作品が大好きだからこその映画版への評価は悪いこととする。
時間がかかってもいいから、ドラマ版を見よう。
そんなこと知るか俺は映画版でこの作品は完結させるぜ、と思うそこの貴方。
この映画のエンディング後の予告編だけはネタバレのオンパレードなので見ないように。
