運転中に轢いちゃった少女の死体を持って帰ってきた認知症のお祖父ちゃんを証拠隠滅のために家族総出でモチ食わせて殺そうとする話。ザ・不謹慎。
保護目的の養生シートがバッチリ映り込んでたり次のカットで物が無くなってたりスプラッタ描写もチープと正直商業映画としてギリギリな出来だけど、監督の自分の好きなようにやるという気概が伝わってくるし登場人物たちの会話が絶妙で「なぜか最後まで面白く見られる」と好感の持てるエネルギッシュな映画だった。
強烈なあらすじ頼りの一発屋では終わらせねえ！という情熱、工夫が見られて凄い好きです。
制作側のみんな心底楽しそう。
お祖父ちゃんの轢き逃げ事故をきっかけに家族が密かに抱いていた不満が爆発して赤の他人をも巻き込んでいく流れが想定外に丁寧に描かれていて良かった。
自慰行為の事しか頭に無い長男、売れないアイドルの長女、妊娠したセフレの腹を躊躇なく蹴飛ばすクズ次男、彼氏を友人に寝盗られてめっちゃ病んでる次女、新興宗教にハマった母親、まともに見えて一番サイコパスな父親、銃背負って挨拶に来る隣人、寝盗った彼氏とのノロケ話をわざわざ次女の前で披露する友人、DQN夫婦、麻原〇晃似の新興宗教御一行とまともな奴が誰一人と出てこない所もバッチリ長所。
そんなまともじゃない奴らが巻き込み巻き込まれで集まって家の下バトルロワイヤルに発展していく流れが素晴らしい！
