オトシゴ

ランガスタラムのオトシゴのネタバレレビュー・内容・結末

ランガスタラム(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

万人受けはしないであろう作品だとは思う。個人的にはすごく好きな作品になったし、主演のチャラン氏をもっと好きになった。
インド映画によくあるカーストの低い者が上のものにリベンジをする作品、だけどこの作品に置いては綺麗事で終わらない展開の陰鬱さ。主人公であるチッティは他の映画のようにヒーローでも神の化身でもなく有象無象の1人。
しかも難聴で学はなく、性格も偏屈。でも純粋で兄を応援したい一心で尽くすけれども、悪い方向へ進むばかりでハッピーエンドとは決して言えない。言えないけれども腑に落ちるから胸糞でもない。
主演のラーム・チャランが俳優としての転換点という理由がよくわかるし、顔が綺麗でそれが際立つような役よりも、こういう田舎者の泥臭い役をもっとみたい。