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おとぎ話を忘れたくてのSAEのレビュー・感想・評価

おとぎ話を忘れたくて(2018年製作の映画)
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オープニングと、作中にはさまるアニメーションがデザインも色味もめっちゃ可愛い! 
主人公ヴァイオレットと、彼女が好きなスミレの花の、薄い紫と優しいタッチのイラスト。リラックスした雰囲気で素敵〜。

これこそ「母親の呪い」ってやつなんだろうなぁと思った。お母さんは悪い人じゃないけど。
お母さんの思う「完璧」な彼氏の前で「完璧」に振る舞っていたけど、その線路を外れて心身共に取り乱してしまう姿が痛々しくて悲しかった。全てをぶち壊してからの力の抜けた感じの方が絶対素敵!

ヴァイオレットが「ママは男が望む完璧な私を作った、私の望む私ではなく」って言った時に彼氏が「どういう意味?」って聞いて、それがわからない時点でもう無理やん、って思った。
クリントは、完璧すぎても嫌やけど、自分が思うくらいには女でいてほしいって事なんだよな。
自分の好きな自分を愛してもらえるのが一番だよね、恋人も母親も。
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