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アルテミスと妖精の身代金のRのネタバレレビュー・内容・結末

アルテミスと妖精の身代金(2020年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2020年のアメリカの作品。

監督は「ベルファスト」のケネス・ブラナー。

あらすじ

天才少年アルテミス・ファウル2世(フェルディア・ショウ)は何者かに誘拐された父親ファウル1世(コリン・ファレル「ザ・バットマン」)を救うために、従者でボディガードのバトラー(ノンソー・アノジー「銀のドラゴン ファイアドレイク」)と共に妖精を探してその財産を奪う計画を立てる。

ディズニープラスにて。

確か配信当初あたりのオリジナル作品としてめちゃくちゃパッケージが気になる感じだったのと、監督があの俳優でもあるケネス・ブラナーだったのでずっと気になってたんだけど、ズルズルと落ちる評価(現時点で2.9!!)に不安を覚えて、ずっと観ないままだったんだけど、GWというこの機会に鑑賞してみようと思い、観てました。

結論から言えば…いやぁこれは2.9…妥当だわ…。

良いところから挙げるならば、ルックの面で言うと流石ディズニープラス配信オリジナルということもあり、安っぽさは一切感じない。妖精もよくイメージするけど耳の尖った奴らがほとんどなものの、ケンタウロスがいたり、ゴブリンがいたり、ドワーフがいたりと多種多様。特にドワーフの主要人物として描かれる金庫破り的な盗人のドワーフのマルチ・ディガムズ(ジョシュ・ギャッド「オラフの生まれた日」)はドワーフの特性(穴掘り)を最大限に活かした能力なのか、口をあんぐり開けて顎を外した口でまるでスコップのように土を掻き出す描写が新鮮で良かった。

また、意外とアクション描写も頑張っていて、初っ端に起こるアルテミスとバトラー対妖精部隊の戦いは的確なカメラワークと相まって、なんとなく「アクアマン」のニコール・キッドマンの初っ端の戦闘シーンを彷彿とさせて、すげぇ期待させられる。

また、終盤での「時空の歪み」描写も歪みに飲み込まれた際のグイーーーンと顔や体がカメラアプリの不自然に伸びるエフェクトみたいな感じになっていて、面白かった。

ただ、面白いのはこんくらいで、それ以外は退屈…というか展開の配分がどうかしてる。

冒頭の報道陣からの慌ただしい事態とその後に捕まったマルチにより語りによって、あぁなるほど遡ってどうして冒頭のシーンの事態が起こってしまったのかを描いていくのねと思っていると…

いつまで経っても冒頭のシーンにいかない!!というか結局のところアルテミスはバトラーとバトラーの姪っ子と屋敷に立て籠ってジュディ・デンチ(「ベルファスト」)演じるリード司令官との攻防を繰り広げるんだけど、ぶっちゃけそればっかし!!

それはそれで良いのかもしれないけど、それに大半を使ったことでヒロインのホリー(ララ・マクドネル「ベルファスト」)やマルチがひっそりと仲間になっちゃうし、黒幕との戦いもぞんざいに扱われるばかりか、その正体すらもうやむやになってしまっている。

その後始末もなんか雑に流されて終わっちゃってる感じで、ケネス・ブラナーどうしちゃったの!?って感じ。「ベルファスト」に注力しすぎちゃったのかなw?

という感じでディズニーキモ入りのオリジナル作品ながら褒められるべきところは少なく、これでは加入者増えないよなトホホな作品でした。
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