オムロン

さよなら、ミオちゃんのオムロンのネタバレレビュー・内容・結末

さよなら、ミオちゃん(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

MOOSIC LAB 2018 Aプログラムにて鑑賞。

鬼才、荒木洋航監督の短編映画。

ミオちゃんという偶像に無意識下に支配され、偶像の代役としての存在に甘んじていた登場人物達が、自らの代役としての存在に別れを告げ、アイデンティティを確立していくお話…だったと個人的に解釈した。

詰め込んだ感はあるが、たった30分の尺で並行的にストーリーが展開する複雑怪奇な群像劇を描き切ったのは凄い。
飽きるポイントは殆ど無く、あっという間の30分であった。

もう少しシーンに間があり、各登場人物の背景を丁寧に描けていたら、より万人受けする作品になったと思う。(短編ならではの難しさではあるが…)

とにかく観る人を選ぶ作品ではあるが、ムーラボらしい作品であることは間違いない。
札幌のバンド「さよならミオちゃん」の迫力ある演奏シーンが観れるだけでも一見の価値あり。

劇中歌「タンジュンメイカイ」は最高だ。
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