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ズカルスキーの苦悩のcovのレビュー・感想・評価

ズカルスキーの苦悩(2018年製作の映画)
4.0
想像力豊かで愉快な人!
レスラーのブラッシーが例えに出てきたのがウケた笑。天才は必ずしも人格者とは限らないよね。

「私は一方のポケットにロダン、もう片方にミケランジェロを入れ、太陽に向かって歩く」

若き日にそう語ったズカルスキーという芸術家をまったく知らなかったー。ポーランドに生まれ、アメリカと行き来し、戦争で作品をほぼ破壊され、アメリカに移住。そして80年代に米アングラ界で再発見される。Netflixオリジナルドキュメンタリーって、たまに掘り出し物があるなーって思う。

己の想像の枠を超えたものと対峙したとき、歓びと敗北を感じる、それが表現者というもの?世界中の古代文明を研究して創り出したザーマティズムとかいうケッタイな理論体系も興味深かった。タトゥーと洪水を絡めたり、人類の起源を断定したり、内容はよく理解できなかったけど。もう少し彼の自論を説明した映像が見たかったな。人類の共通項を探していたんだよね、きっと。

「ひとは量と質の間で苦悩する」というズカルスキーの言葉、父から教わったという人体解剖の話、「偏見は非常に鋭く眼識あるものこそが持ちやすいもの。愚かなものが邪な考えを持ちやすいのと同じように」みたいな語りが印象に残った。

あと大好きなジム・ウードリングも登場して嬉しいびっくり!プロデューサーにはズカルスキーと交流があったレオナルド・ディカプリオの名も❕ 
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