冒頭、後ろから殴られたような衝撃！！
そこから前のめりになりスクリーンに釘付けに。
日本では、夜の公園や路地裏で「立って」客を捕まえるゲイ向け男娼というのは今ほとんど見かけない。
本作の主人公は、見通しのよい車がひっきりなしに行き交っているような大通りで、真っ昼間から客を漁っているが、フランスでは、ありふれた光景なのか、気になった。
主人公の男娼が何ともいたいけで魅力的。
男娼仲間を好きになるのだが、何度突っぱねられようとウザがられようと「また行くの？」というくらいのしつこさでぶつかっていく姿には胸を打たれた。
トチ狂ったストーカーに見えそうなものだが、全然そんなふうには見えず、むしろ応援したくなる。たいていは一度断られたら大人しく引き下がってしまうだろうが、この主人公はずっと野生で生きてきたからか、本能の赴くままだ。その生きざまに呆れもするが憧れも抱く。
モザイクを排除することで辿り着ける境地があるのだと確信。
主人公を演じた俳優さんがどこまでチンコに気を回していたのか(演技させていたのか)が気になるところ。
ピカチュウショックを引き起こすようなシーンもあるのでご注意を。
2019.7.6(土)
レインボー・リール東京@ウィメンズプラザ
