香港。下半身不随で車椅子生活を送るチョンウィンと、彼の家政婦として働くフィリピン人女性エヴリンの物語。
衝突と歩み寄りを繰り返し、不信から信頼へ、互いへの思いやりに満ちた関係を育んでいくハートフルストーリー。本当に最後まで安心して見られる。
香港に行ったとき、駅の通路で談笑する東南アジア系の女性たちが大勢いたのを思い出した。香港では家政婦の存在が一般的ってそのとき初めて知った。
世の中は説明のつかないことばかり。
不条理に直面したチョンウィンのやるせなさ、環境に恵まれないエヴリンの悔しさがリアル。
ある日突然体が不自由になったり、今ある身分が保証されなくなったり、いわゆる社会的弱者になる可能性はいくらでもあるはずなのに、それに無頓着な人の多いこと。もっと想像力を働かせれば他人事じゃないと分かるはずなのにな、そしたら自分が他者に対してどんな風に振る舞うべきか自然と見えてくるだろうにな、と映画を見ながらぼんやり思った。
お友達と息子がめっちゃいい人。
優しさに包まれたい時にぴったり!