淪落の人/みじめな人の作品情報・感想・評価

淪落の人/みじめな人2018年製作の映画)

淪落人/Still Human

上映日:2020年02月01日

製作国:

上映時間:112分

4.2

あらすじ

「淪落の人/みじめな人」に投稿された感想・評価

kazmi

kazmiの感想・評価

4.0
優しい色合いの画に穏やかな音楽。
心優しい登場人物たち。
2人の心が通い合う様子にこちらもニッコリしちゃう。
こんな素直な気持ちにとっぷり浸かれる映画も良いなぁ
仕事中の事故により下半身不随、腕も不自由となり家族とも別れ頼みの綱は外国人家政婦

小難しい主人公を支えるのはかつての同僚とアメリカで暮らす息子の成長

外国人家政婦とは折り合いも悪く何度も交代を繰り返す始末

新たな家政婦は訳ありのフィリピン家政婦

お互い言葉も通じずコミュニケーションは最悪

家政婦の献身的な姿が主人公の凍った心を溶かしていく様に感動

家政婦の夢を知った時、主人公に変化が、、、

とにかく泣いた

障害の有無を超えたバディムービーとしては、『世界一キライなあなたに』『最強のふたり』を思い出したが、自分的には本作が一番フィットしたかも

おすすめです^ ^
neko

nekoの感想・評価

4.0
わたしは捻くれ者だから、めちゃくちゃ都合の良い話とは思ってしまったけど笑
でもほんとにすごくきれいなものを見たなあと、
観終わった後にすごく良い気分でした!

たぶんわたしも含めてガチ介護経験者勢は「こんなもんじゃねえ」と感じる部分もあるかもしれないけど、
(あんなでかい男の人を床から車椅子に上げるの無理無理の無理…柵付きのベッド買ってくれえ)
でもね、この映画でわたしが素敵だと思ったところは、現実の介護もそうなんだけど「他人」が血の繋がった家族より愛し愛されて寄り添って支え合えることで…

独身子どもなしの高齢者とか今後増えるだろうから、わたしも含め他人にこういうお世話したりしてもらったりの可能性があって、永久脱毛しとかなきゃとか、すごく不安になったりするんだけど、笑
映画の彼みたく腐らず優しくおおらかな心でいれば、思いやって大事にしてくれる人が現れるかもっていう希望を持てた。
腐らないのすごい難しいけどね。
まだめっちゃ健康なのに…精神鍛えたい…

小さな夢でいいから、いくつになっても少しずつ何か自分で叶えながらやっていきたいと思った。

ピンポン好きだった人〜サム・リー出ているよ〜
atsu

atsuの感想・評価

4.5
【新宿東口映画祭にて】

タイトルの「淪落」とは落ちぶれた、
堕落するなどの意味とのこと

傷つき零落の人生にいるチョンウィンとエヴリン

生きる歓びを持たぬ2人が、寄り添い再生していくストーリー

多くの物を持たず、決して裕福でなくとも
心は豊かさに溢れている

互いを思い遣るその気持ちは、親子や
まして恋人とのそれとも違う、人間愛でした

やさしさにより、愛を知り
愛を与える人になる


少々出来過ぎの話かもしれません

けれども、やさしい気持ちに溢れたこの作品は、人は再生出来るのだと

木綿の花のように儚く漂いながらも、やがては地に根を張り花を咲かせる

美しい希望に満ちた素晴らしい作品でした
iioo00ooii

iioo00ooiiの感想・評価

3.6
ベッタベタ!やけど良い話。
サム・リーが渋いおじさんになってて時の流れを感じました。
さくRA

さくRAの感想・評価

3.8
タイミング逃してたけどやっと観れた~!
アンソニーウォン、もっともッと観たい!!
外国人家政婦と事故で身体が不自由な老人の物語と言うより、香港の風景を愛で、広東語と英語のお喋りを聞き、希望の夢と人を思う優しさに触れる…これはうるうるッと来てしまう♪
サム·リーも味があって良かった~
Hinna

Hinnaの感想・評価

-
素敵な映画。
香港に行きたくなる。

“コンクリートのジャングル”と呼ばれる街で外資系ブランドが立ち並んでるのに,一本道を入ると露店があって。
中華、英国そしてフィリピンも,その人たちと彼らの生活が入り混じった香港にもう1度行きたい。

コロナも香港も大変だけど,海外旅行解禁されたら最初に行きたい場所のひとつ。
🇭🇰
まだ英語がよく通じ、街には少し甘い響きの広東語が多かった香港。高架下にビックリするほど沢山の女の人たちが集まってるのを見た。みんな、食べ物を広げ、歌を歌い、楽しそうに語り合っていた。あとで、あれはフィリピンから来たメイドさんたちの休みの日だと知った。

主演のアンソニーウォン演じるチョンウィンは高層ビルなどを造るガテン系の職人だった。事故で下半身不随の車椅子生活となる初老男性。息子は親思いだけれどアメリカ留学中。彼に恩以上の肉親に近い情を持って接する大陸から来た若い友ファイと、フィリピンから介護の仕事をしに来た若いメイドさんエヴリンに介護を受けながら暮らしている。

チョンウィンは、自分には存在価値もない、ただ生かされてるだけでは辛すぎると失意の中で生きてきた。それがいつのまにか、家族のため自分の夢も諦め、知性を隠して出稼ぎに来たメイドの夢の実現を助けることが生き甲斐となり、チョンウィンは変わっていく。

結局、皮肉にも彼女の夢の実現の先に二人の別離が来る。けれど、車椅子でも高齢でも金持ちでなくても、自分の人生を意味を持って生きていけると、チョンウィンも自分の夢を実現していた。それに、いつでも肉親以上に温かいファイがいるしね。

アンソニーは映画に無償で出演。パンフには何一つ書いてないが、若者の抗議運動を支持して業界から干されていたそうだ(今は台湾在住とか)。香港の映画で名優として活躍し、今は失意の立場。でも新人監督を世に出す力となり、無名のメイド役のフィリピン女優を助け、こんな素敵な映画を完成させた。まるで映画の主人公チョンウィンその人のよう。だからといってチョンウィンは聖人君子ではなく、下ネタも言うし、ワガママで頑固で弱みを見せたくないオヤジ。エヴリンだってメイド仲間に助けられ、始めは馬鹿を演じてみたり(仕事が出来るない方が仕事量は増えないから)。共生社会、外国人労働者、家族の形、高齢者の居場所、女性差別…色々な問題が盛り込まれているのに、語り口は水彩画のように美しい。それに香港の郊外の生活、四季も、街中を歩いているかのように美しい。

コロナ禍で上映期間が短く外出制限もかかり、「薬の神じゃない」のような再上映も無いに等しく、たぶん見てる人は本当に少ないかもしれないけれど、今のように心が折れる理不尽な時にこそ必要な、温かい一杯のお茶のような、コットンツリーの木から綿毛が降るように、誰もが優しい気持ちになり、側にいる人々を大事にしたくなる、そんな映画。
大学を出てても就職先が無いパターンは日本だってある。まぁそれは選り好みしている訳だろうが、この場合は違うんだろうね。
外国人家政婦という立場だけで、差別され、見下され、辛い職業だろう。仲間は楽に仕事する方法を教えてくれるが、エヴリンは心優しく素直だから、雇い主も心を開く。とても良い関係性になった2人の別れは哀しかったけど、"夢"に向かうストーリー良かった。
スクリーンから溢れ出す優しさに、何度も泣いた。

誰かを想うこと、人と人とのつながりってこんなにも温かいのか、と背筋が伸びる。

優しくて温かくて、すごく素敵な映画です。
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