やまもりさんの映画レビュー・感想・評価

やまもり

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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

3.7

香港。下半身不随で車椅子生活を送るチョンウィンと、彼の家政婦として働くフィリピン人女性エヴリンの物語。
衝突と歩み寄りを繰り返し、不信から信頼へ、互いへの思いやりに満ちた関係を育んでいくハートフルスト
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ひなぎく(1966年製作の映画)

3.7

ずっと気になっててようやく上映のチャンスに巡り会えたのに中盤寝てしまって無念。
お人形のようなマリエたちは自分たちの生を実感したいのか、追い立てられるように行動するけどずっと虚しい。破壊することしか知
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.6

記録漏れ。ヴィレバンに並んでそうなサブカル感とフェティシズム。
薬師丸ひろ子は大好きだけど、なんだか奇妙な体験だった。

リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.8

ボクシングを習う炭鉱町の少年が、ダンスに魅了されてバレエダンサーを目指す物語。上映を今か今かと心待ちにしていたけれど、見たらもう首がビショビショに濡れるくらい泣いてしまった。

ビリーのダンスは、階級
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猫が行方不明(1996年製作の映画)

3.7

どこか垢抜けないメイクアップアーティストの女性が、預けた先でいなくなってしまった飼い猫を探すハートフルコメディ。あっさりしていて、時間も1時間半と見やすい長さ。見ると肩の力が抜けて何となく人生に肯定的>>続きを読む

リリー・マルレーン 4K デジタルリマスター版(1980年製作の映画)

3.5

豪奢な映像に大仰な演出、まるでオペラを見ているような気分だった。
ヴィリーは時代と権力に利用された女性であって、だから彼女の歌う『リリー・マルレーン』が受けた評価に見合うほど上手い訳ではない、というの
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アザー・ミュージック(2019年製作の映画)

3.4

ニューヨークの名レコードショップ「OTHER MUSIC」の閉店を見つめるドキュメンタリー映画。

店は単なる商売の場じゃないんだよね。
並ぶ商品のセレクトからポップアップ、掃除、会計、会話まで、過ご
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

4.0

主人公の美貌と素晴らしいドレス。

考えるな、感じろ系のアート映画かと思ったら、想像以上に社会派。映画内でも言われてるけど、女性が人前で酔っ払うなんてありえない!って時代だったのか。ただ、鮮烈な色彩で
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サユリ(2024年製作の映画)

3.8

ホラー映画は怖くて普段見れないけど、これは怖いどころかめちゃくちゃ面白かった!おばあちゃんが覚醒するところから笑いを堪えきれず震えてた。
ホラーとスポ根と青春が入り乱れてて、でも筋は通ってるから鑑賞後
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

夜の片隅で生きる父親にとって、娘とのバカンスはどれほど眩しかったことだろう。涙が滲んでそのまましばらく止まらなかった。アンダープレッシャーの歌詞がこんな風に響いたのは初めてだ。

「気分の浮き沈み」の
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季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.6

思い出すほどに輝きを増す映画だ。
少年時代を過ごしたホテルが取り壊されると聞いた主人公ヴァランタンは、再訪と共に懐かしい記憶を辿っていく。子どもが見つめる大人の世界、大人がなぞる子どもの視界。過ぎ去っ
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デ・ジャ・ヴュ(1987年製作の映画)

3.6

途中寝てしまったけれど、主人公のハンサムなこと、ファム・ファタールのような女性の目の印象的なこと、17世紀の再現度が素晴らしいこと(当時を知らないくせに)は覚えている。

ジャッカルの日(1973年製作の映画)

4.1

派手な盛り上がりはないのに(ないからこそ)半端なく面白い本作。
腕も余裕もあるジャッカルの渋くてかっこいいこと、彼を見ているだけで142分が心地よく過ぎていく。

小学生の時に見て「とにかく面白かった
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

子どもは子どもだった頃、という美しくも謎めいた語りが心に残る。
どうして「大人は子どもだった頃」じゃないんだろう?一つ目の「子ども」と二つ目の「子ども」は指すものが違うのか、そういえば天使に子どもの頃
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ブラス!(1996年製作の映画)

3.9

イギリスの炭鉱町を舞台にした映画は哀愁も去ることながら、それでも人間の底力を信じるような、目の光を失わない感じがすごく好き。
皮肉の文化なんかも根底の人好きがあるからこそ成り立つのかもしれない、イギリ
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.5

森と部屋に差し込む光が美しい。
子どもの頃の母というのは確かに考えたことはあるけれど、眠くなってしまっていまいち刺さらなかった。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.5

緊張が途切れず面白かった。みんなで野次飛ばしながらダラダラ見るのにちょうどいい。
しかしラストが興ざめ、流石にもうちょっといいまとめ方あったでしょ!

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんとなくオチは読めたけど、おじいちゃんが主人公ってのが面白かった。
それにしても、ネオナチの混じり気のないユダヤ人差別は衝撃的で本当に怖い。無意識にユダヤ人迫害を歴史的なこと、過去のものとして捉えて
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フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(2024年製作の映画)

3.8

アメリカらしい映画を見れてなんかハッピーな気持ちになった。
テンポが良くて痛快、やっぱり詐欺師のコメディ大好き。
月面着陸なんて今聞いても心のどこかでちょっと疑っちゃうくらい途方もない話だから、60年
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.3

記録漏れ。
評判が悪すぎて逆に気になり映画館まで見に行ったパターン。

人面猫は確かにすごく気味悪かったけれど、次第に慣れた。
気弱なミストフェリーズをかわいらしいと思ったけれど、オリジナルは全然違う
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彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.6

クレールとヴィルジニアのショッピングのシーンで泣きそうになった。

ずっと抑圧されてきた願望が解放されて、興奮のまま現実を見ずに夢物語を語っちゃうって流れは他でもよく見るような気がするけれど、それまで
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

ポスターに一目惚れして、いつか絶対見たいと思っていた映画。

死臭の漂うザラついた映像に見惚れる。乾いた世界の中で、目に映るあれこれを丸ごと見ているようなアナの目はキラキラと輝いていた。家に篭もる黄色
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怪盗グルーのミニオン超変身(2024年製作の映画)

3.7

ミニオン初めて見たけどとってもかわいい!他のも見たくなった。美容師を騙ったお母さんの逃亡劇がお気に入り。BTSとカルチャークラブを同時に聴けるなんてなかなか無いんじゃ?超変身したミニオンたちがそこまで>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.6

涙声で歌われる「Remember me...」が耳に残っていて、いつか見ようと思っていた。南米だからこそのハッピー感なのかな?似てるところと似てないところどっちもあって、外国の死生観を見るのは面白い。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

ささやかながら満ち足りた日々を送って、「こんな風に生きられたらな」を実現したように見える平山だけど、それでも彼の生活は決して"Perfect"じゃないんだろう。
ラストの泣き笑い…というより、泣けて泣
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.7

70年代、寄宿舎、クリスマス休暇と聞いて絶対見ようと思っていた映画だけれど、想像以上に本当に良かった。
温かくて寂しくて誠実で、目頭が熱くなる。

今を説明するために、自分を理解するために人は過去を学
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

3.8

まだ言葉が少ない分眼差しで訴えかけるせいか、子どもの目ってすごく印象的。

フリダの処理しきれない感情はもちろん、叔母夫婦の心労と頑張りも想像できてひたすら彼らを見守っていた。実際にそんな経験があった
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関心領域(2023年製作の映画)

3.7

ブルーグレーのフィルターがかかってるのかと思うような陰鬱な映画。

「このダイヤは歯磨き粉の中から見つけたのよ。あいつら頭いいわよね」と世間話する主婦たちが恐ろしい。名前も知らないそのユダヤ人がどんな
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

タイトルが秀逸。
こちらを呑み込むような圧倒的な色彩だったけど、一歩引いた感覚で冷静に見られる不思議な映画。
ベラの衣装はグロテスクで、個人的に嫌悪感の方が少し勝る。美とグロは本来近しいものだよと突き
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.5

希和子に肩入れしちゃうけど実母も相当辛いだろうな…
千草の男性恐怖症って設定は少し都合が良いような気もしたけど、小池栄子の演技が素晴らしくて何でも良くなった。

そして父になる(2013年製作の映画)

3.6

実際の赤ちゃん取り違え事件を元にした映画。
野々宮家と斉木家の対比が分かりやす過ぎるような気もしたけど、冷静で丁寧な演出がリアリティを与えていて、全体的にすごく良い塩梅になっていると思う。
耳に残るバ
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

「人間が牛乳を飲んで、子牛が粉ミルクを飲むのはなぜ?」
小さいころ同じことを考えていたからちょっと感動した。
こういう疑問こそ心から信じられる人にしか投げかけられない、その感覚が分かる気がする。

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