ナナ

アスリート~俺が彼に溺れた日々~のナナのレビュー・感想・評価

1.0
第28回レインボー・リール東京にて。
同映画祭、全作品観ましたが...粒揃いの作品を観続けると、演技、脚本、テーマの扱い方、演出、レベルの差がはっきりわかってしまう。
創作者へのリスペクト、創作へのリスペクトがあるからこそ、ひどい演技、ひどい作品、ひどい脚本演出を見たときに怒りを示すのも大事なことだと思うので書きます。
一言で言うと、酷かったです。
陳腐な脚本。
上っ面の言葉を並べた説明台詞。
定型的すぎる人物造形。
テンポの悪い、説得力に欠けるお芝居。
脱がせたいだけのラブシーン(ラスト付近浜辺で向かい合った二人がTシャツを脱ぎ出してことに及ぼうとしたの、本当に冷めました。ゲイだから感情高ぶればどこでも絡むよねって言われてるみたいに感じました。仮にこれが異性愛カップルのお話だったら、この描写、入れますか?)。
確かに、人は皆アスリートです。だからこそ、創作も頑張らなくては、と思います。
物語より、ベタが共に泳いでいるように見える一瞬に説得力があるように感じました。

出演者と監督のアフタートーク、がっかりしました。主演二人の言葉、(ゲイ役を貰って)「戸惑った(笑)」「拒否権はぼくにはないんで..」そこはへらへらしないでほしかったな。申し訳ないけれど、途中退場しました。他に良い仕事をされる方々なのかもしれませんが、この作品では、響きませんでした。
ナナ

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