投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった！呪いのビデオ」（以下ほん呪）第82弾。
演出・構成：KANEDA
「ナイトサファリ」
ナイトサファリで撮影されたっていうから、なんぞ動物の霊でも映りこんでるもんだと思ってたけど、普通に飼育員のおっさんでした。
ライオンに頭をもがれた、とでも言うのだろうか。
「佇む者」
あーぶなっ！
転倒シーンは明らかに編集されたものだが、それでもバイク乗りからすると充分に肝の冷える映像であった。
「静止する身体 前編」
なんだこれ？
投稿者がカメラを手で隠したときの暗転を編集点として、上から別撮りの映像を重ねているだけのお粗末トリック映像。
動画編集を一度でもしたことがあれば「あーこれなら簡単につくれるな」と感じられることと思う。
たぶん無料のPOWER DIRECTORでつくれる。
インタビュー中、やたら離れて座る投稿者たち。
なぜ離れて座っていたのかはすぐにわかります。
「初日の出」
これもテレビで見たことがある気がする。
ない気もする。
現象は、せっかくの初日の出を無視してなにをみようとしているのだおっさん、の霊が映りこんでいる。
「何を呼ぶ」
温泉卓球いいな。
女の子のほうは卓球経験者だろう。
返球が安定してるのもそうだが、冒頭で披露していたカット返球がお見事。
（カット＝ピンポン玉に下回転をかけることで玉が跳ねる方向を変え、相手のミスを誘う打法）
現象は、恋人との温泉卓球をうらやましがる女があらわれます。
「マジシャン」
マジックってたのしいよね。
引田天功のような大規模マジックも楽しいが、わたしはやはりクロースアップ・マジック、特に前田知洋のトランプマジックが大好きだった。
最近はYouTubeでもプロマジシャンによる種明かし動画がたくさんあるが、種を知ってなお楽しいのがマジックだし、それこそがまさに魔法（マジック）なのである。
現象は、マジックが気になって仕方ない女がうしろから覗きこんでくる。
「切断」
は？
わざわざ海外ロケまでしてできた映像がこれ？
もっと合成のほうに金をかけてください。
「静止する身体・後編」
投稿者への取材を重ねるスタッフ。
かたくなに撮影現場を見せたがらない投稿者。
そしてエピソードラストで発見されたクソショボ心霊映像くん。
これもまさか次回につづかない、とでも言うのだろうか。
まだ「こういう心霊ドキュメンタリーがやりたい！」という熱意を感じられた前巻に比べて、本作はひとつもふたつも劣る感じ。
んー、作風は嫌いじゃないんだけどなぁ…。
2023ー旧069
