他の映画は別に誰かがつまんなかったって言ってても「そっかー残念」くらいで済むんだけど、マトリックスだけは「なんで？！なにが嫌だった？！」って食いついてしまう。それはこの映画は私が小学生を共に過ごしたランドセル映画だからなのである！！マトリックスが微妙と言われると、なんだか私の小学校時代の放課後を否定された気がするのかもしれない。
結果的にはこの映画はファンムービーであった。ラナさんが自分で撮った映画を、好きなシーンと合わせてプレイバックする。もはやオマージュではなくて、昔のアルバムを見返しているようだった。ああ私の幼少期よ！と細胞が反応。
「好きな映画何？」
うーん、マトリックスかな
「あー、詳しいの？」
詳しくないですよ！私はこの映画の撮影方法も着想も知らないし、裏話もネットに上がっている程度しか知らない。私はマトリックスたち自体が好きなのであって、マトリックスにはそれ以外必要ないのだ。その映画だけで完結する。なにも、なにも他には必要ないのだ。
見る前になにか心構えをしたい人がいるのなら、ただ信じることである。誰かがスーパーマンになれるかもしれないと、あなたが信じさえすれば、もう、船に乗れる。
