このレビューはネタバレを含みます
結婚して子供がいるのに浮気するのは気分的に物凄くイラつくけど、そこに罪悪感感じて、被害者っぽく傷心に浸るのもまたイライラする。ってまぁこの映画はそこじゃないんですよね、きっと…
左翼でありながらブルジョワな暮らしをして非難されることへの怒り、自分の生い立ちへのコンプレックス、きっとこのせいでブルジョワな暮らしから離れられないんだろうな…そしてそんな自分も嫌になってしまうっていう。
老いへの恐怖、美への執着から年の離れた若い愛人とばかり遊んでしまうし…なにやってるんだか…哲学者は社会の事には客観的にものを見れるのに、自分の事になるとどうでもよくなって本能のままに生きようとしてしまうのか…?
そのジレンマが自分のルーツや家族までもを表しているような気がする…
カミュはペストぐらいしか読んだことがないけれど、もう一度色々読んでみて調べて本当にこんな人なのか、確かめたい…
人はどこまでいってもしっぽの無い猿なのかな…