センター分けのましゅちゃん

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班のセンター分けのましゅちゃんのレビュー・感想・評価

3.7
地上波で放送されていたようなので。
一年前に劇場で観た際の回想記録。

過去と繋がる無線機を使って
歴史を塗り替え、
迷宮入りした事件を解決に導く、
時空を超えた刑事達の絆と信念の物語。

ドラマ版の時から熱中していたシリーズで
そのコンセプトと、
過去と現在が
僅かな時間だけ繋がる無線機でリンクし、
それぞれの時代でしか
解けない謎を解いて
迷宮入りした事件を解決に導くという
設定が飛んでいて面白い。

迷宮入りした事件を追う、
現代の刑事・三枝と
過去を生きる刑事・大山が
無線機によってつながり、
互いの時代の情報を共有しながら
大山が歴史を塗り替え、
三枝が現代で事件の真相を暴く。
時空を超えたバディの活躍が
毎週楽しみだった作品。

さて、そんな作品が劇場版として
スクリーンに帰ってきたわけだが
映画向けに若干大味に
しすぎた感が否めない。
ドラマ版であった現代と過去をつなぐ
緻密な伏線や、
互いの時代でしか解けない謎を
限られた時間で追いかける緊張感も
劇場版ではすこし弱め。

アクションやカーチェイス、
映像は映画向けに
ド迫力なものに味付けされていたが
それらに塗りつぶされて
このシリーズの1番の魅力が
影を薄めていたのが
すこしもったいない。

余韻を残す終わり方をしたので、
ファイナルシーズンとして
ぜひドラマ版で見たいところ...。

ただ亡き大山の存在に
少しずつ近づきながら
いつも手が届かないのは切ない。
というか、
命がいくつあれば足りるのよ
大山さん...