ガチな乗り物との恋愛映画というよりは、乗り物に恋をした女の子とその母親と周りの葛藤を描いた映画だった。
性的趣向が一般的でない女の子とその家族、周り、の映画。
ジャンヌは頭がおかしいとかそういうわけでは無い、本当に人ではなく物体に胸が高鳴って通じ合える子なんだっていう丁寧な描き方がよかったし、お母さんの混乱する反応もよく理解できる。ご都合主義とか急な展開とかもなくて置いていかれたりせず入り込めてよかった。
私は実際この映画を見ていなかったら、もしジャンヌの様な子に出会っても全く理解できずに寄り添おうとする事も出来なかったかもしれない。ママの彼氏の言葉を聞くまでは。「変わっているかもしれないが、それがあの子だろう?誰も傷つけていないし、あの子はあのままで幸せだったんだよ」って。
まじでそうじゃん。それってどんなマイノリティの周りにも言える事じゃん。自分にも言ってあげられる。
そういう人や考えがあるって事を理解する事で誰かを1人でも傷付けなくて済むってわかった