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水を抱く女のnonのレビュー・感想・評価

水を抱く女(2020年製作の映画)
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水や人形といったアイテムを用いてウンディーネの正体やその後の展開を示唆する演出や、現実と幻想の境目が曖昧に交じり合う不思議な世界観などが神秘的で引き込まれた。
「水の精霊ウンディーネ」の神話の物語をそのまま映像化するのではなく、現代の社会に舞台を移して人間と同様に暮らしているウンディーネの姿を描き、私たちの身近な世界で展開するおとぎ話になっているのが面白かった。

劇中でたびたび描かれる暗い水中のシーンは正直言うとホラー映画のようで恐ろしく、ドキドキしてしまった。プールの場面のウンディーネの冷たいオーラも、人間ではない異世界の存在としての彼女の姿が現れたようで特に心に刻まれた。水のブクブクという音の演出も印象的だった。

心臓マッサージといえば"Stayin' Alive"なのって世界的なあるあるなんだ笑
あのシーン完全に脳内マイケル・スコットに占領されてしまった。
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