根暗乃巫女

ドント・ルック・アップの根暗乃巫女のレビュー・感想・評価

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
2.0
Netflix配給故か、予算をいっぱい使って作られたラストは力が入っているな、とは思ったものの本来観たいものとはかけ離れていた

開幕二十分、彗星発見からの人類滅亡の危機!と話が膨らんでいく過程は最高だったが、いつの間にか政権批判が始まり、マスコミ批判が始まり、果ては資本主義批判(殆どはApple一社に対してだろうけど)が始まる。ブラックジョークといえば聞こえはいいが、結局は陰謀論のせいで遅々として対策が進まなくて滅びるという身も蓋もなければ、何が言いたかったのかもわからない映画。

僕は余り陰謀論を真面目に信じられるほど賢くはないけれど、本気で信じてる人は世界がああいうふうに見えているのだろうか?
何にせよ、体制批判をしたいという意図は読み取れたが、批判する側が結局滅んで、どんでん返しのオチがあるとはいえ体制側が生き残ってしまうというのも奇妙に感じた。

何がいいたいかっていえば、陰謀論とかどーでもいいから、その宇宙船とか隕石を迎撃するシーンとか、そっちをもっとたくさん見せろ!ということである。
根暗乃巫女

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