彗星衝突という一見ありきたりな設定かと思いきや、奇抜なストーリー展開で楽しめた。
地球への衝突がほぼ確実な新彗星の発見!から始まった本作。トントン拍子で大統領まで伝わったと思えば、自体はあらぬ方向へ···
彗星衝突を宣告されても人々は真に受けず、証拠のない陰謀論やパロディの作成に勤しむ。
映画だからといえばそれで済んでしまうかもしれないが、昨今のSNS上での誹謗中傷などの事件を見ていて、どこか他人事と考えている自分がいるのではないだろうか。
事の大小の問題にもなってしまうが、眼前に不動の事実があるにも関わらず現実味がなく他人事になりがち。これが発言の容易さからくる"言葉の軽さ"情報社会の副作用なのだろう。作品に登場する人々の心理はこれによるものなのかもしれない。
また、ことの重大さがわからず問題解決を他人事として捉えいたのは一般市民だけではない。多くの作品では勇気あり英断をする大統領が描かれているが、本作では既得権益に溺れ誤った判断をし続ける様が描かれている。
まさか現実では起こり得ないだろう…映画だから…
自分自身はもちろん、私たちが選んだリーダーがこうならないことを切に願うばかりだ。