オーロンサムロード

プラスチック・チャイナのオーロンサムロードのレビュー・感想・評価

プラスチック・チャイナ(2016年製作の映画)
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たくましすぎるイージエさん。兄弟の面倒も見れるし料理も洗濯も、親の仕事の手伝いも、本当は勉強もできる。父親がいないところでは学校に行きたいという意思を見せている。家でテレビを見て勉強していても、働けと引っ張り出されてしまう。しかし全て父親のせいにすることもできない。末端の労働者から酒を奪うことはかなり難しいだろう。
前日から(というか数年の間)楽しみにしていた四川行きの切符が買えない父親を目の当たりにしたあと、電車の窓口ごっこをする子供達が印象的。
彼女たちがもっと良い生活を送れているように願うしかない。そして、プラスチックで溢れかえったこの世界を見つめ直すしかない。(でも、プラスチックが無くなったら彼らの生活はどうなるのでしょうか。他に働き口が見つかると良いのですが。)
あの凛々しい目で、もっと遠くを、いろんな世界を見てほしい。
社長一家がマオツェトンを崇拝しているのも印象的だったな。やっぱそうなるのか。
(あと12本)