もーりす

BanG Dream! Episode of Roselia II:Song I am.のもーりすのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

■良かった点
・約束と違ってあこと燐子にフォーカスされてたからか、割と約束みたいにひどいストーリーの破綻は無かった感じ。あんまり置いてけぼりにはならなかった。(逆に言うと約束がマジで端折りすぎでストーリー破綻してると言える)
・ライブシーンは結構迫力あった。カメラぐいぐい動く。
・OPのチェスに見立てた演出はなるほど、良きって感じだった。かっこよき。
・さよひなマフラー!!紗夜さんのマフラーをそのまま日菜ちゃんにかけてあげるの結婚してるーー!!!しかもそのままナチュアルにさよひな手を繋いでるし!!更にはあんなにパフェを食べた後なのに、日菜がケーキ用意してくれたのを「いただくわ……」とちょっと苦しそうにしつつも無碍にしない紗夜さんの優しさ……LOVE。
・紗夜さんの演奏姿見て感極まり涙する日菜ちゃんかわいい……無限にかわいい……。
・今回割と色んなバンドメンバー出てきた。紅葉狩りイベを取り込んできたのはなるほどね~って感じでしたね。カヌーの動きが3DCGなせいかキャラがロボットみたいに完全同期して動いてるのは草でしたが。
・洋風な家なのに朝食は和風な湊家。今井家の影響かな???
・さよひなサービス演出多い。おねーちゃんの演奏に涙しちゃう日菜ちゃん好き……。
・今回はそこまでモブキャラの作画崩壊は酷くなかった。別に作画クオリティ高くなってたわけではない。普通、平均点だったかな。

★ここから下はネガティブな点について書いてるので、「この感動を汚されたくない」っていう映画大満足だった人は見ないでください。

















■悪かった点
・Song I am なぜラストの削ったーーー!?!?1番削っちゃダメでしょ!!!?LOUDERとの繫がり示す一番最後の大事なラスサビカットしちゃダメでしょ!!!!!!!監督「映画作成にあたり1週間(バンドリのこと)勉強しました」的なの舞台挨拶で言ってたけどおいいいぃぃぃエアプか???????マイナス5000兆点!!!!

・リサゆきベランダ会話無かった悲しみ。かなり重要だと思うんですけど。まぁりんあこにフォーカスだから仕方ないのかな。いやでもなぁ……。カードエピとは言え入れて欲しかった……。

・全体的に友希那さんの表情の起伏が乏し過ぎる。友希那さんのことクールキャラにするのは分かるけど、あそこまで表情の変化希薄にされるとガルパ本編と比べて違和感すごい。そんな無機質みたいなキャラじゃ無いよ……。
ガルパのLive2Dではもっと表情柔らかいし、カード「充足の凱旋」でもリサの言う本当に「歌が好きな笑顔」を浮かべてた(特訓前/後イラスト)のに、映画の友希那はちょっと口元緩ませるくらいのノリでうーーーん????ってなってしまう。
Roseliaのここまでの道のりを超えて、ついに「私は歌が好き」って初心に再び辿り着いた友希那の感情を思うと、映画の友希那のF.W.F後のお父さんとの会話シーンの友希那の表情はあまりに感情がこもって無くて解釈不一致過ぎる……なんだかなぁ。

・猫ちゃんに会った時も表情崩さずジーッとジト目気味だったし。猫見つけてもそんな表情しかしないのなんて友希那さんじゃない!(台パン)

・友希那パパと友希那の会話シーン、なんかちょっと2人の距離感を感じて???ってなった。実の親と子供やぞ。しかも不仲な訳じゃなくて、友希那にとってお父さんは憧れ。それなのに、なんか2人が会話するときちょっと距離あったりするの気になってしまった。
特に家の廊下でばたりと会った時なんか、お父さん廊下の奥に行ってしまってから真顔で友希那がそのままお父さんがさっきまでいた場所に向けて棒立ちのまま「ありがとう、お父さん」言うシーンはちょっと会話のドッジボール過ぎでは。
最後のF.W.F後の会話シーンも友希那とお父さんの間の物理的距離がちょっと……人が2、3人くらい入りそうなほど距離あけて会話してるのは違和感凄い。もっと近くまで寄ってあげて。あと友希那とお父さんにとってLOUDERをあのステージで終わりにしたことの会話は超重要なので「あの曲は役目を終えたんだね」って台詞は残して欲しかった……。

・ライブ映像迫力はあるんだけど、背景の情報量多いシーンはカクつき? って感じで背景の流れる動きが例えるならMMD動画でレンダリング処理にマシンスペックが付いてこない時の映像みたいな感じ。
映画って1秒24コマなのでそのせいかな?って思ったけど、シンエヴァは3DCGのシーンあんなにカクつきや残像感酷く無いしヌルヌル綺麗に動いてたから、たぶんあれは単にバンドリ映画制作サイドの技術力の低さな気がする。残念。
特にカメラがステージを右から左へパンするシーンとか背景だけで無くステージ真ん中の友希那さんも少し残像気味になってた。
※調べたら近年のデジタル作品である映画の場合は24コマから倍の48コマの場合もあるそう。シンエヴァのエヴァ同士の戦闘シーンや、スタァライト東京タワーのような同じCGで作成されてる動きの激しいシーンもSongIamみたいな残像やカクつきはなかったし、あちらは48コマで作成してたのかも?

・音響は約束の時と変わらずただ音量がでかいだけって感じでしたね。もうその辺ははなから期待してなかったので今回はそんなに残念に思わなかった。今回は日常パート多めだからまぁ音響ヘボくてもそんなに酷くはないか(良くもない)

・やっぱ71分だなんて低予算気味な尺でやったのが全ての間違いでわ??まぁ低予算で作っておきながら他の2時間近い映画と同じ上映料金を取るんでブシロ的に儲けは良いんでしょうけど(ドス黒感情)。
なんでこんな黒い感情になるかというと、やっぱりRoseliaやガルパが好きだから、こんなに良いコンテンツなのに、なんでちゃんと力を注いであげないんだろう、良い食材なのに台無しにしてしまうんだろうってやるせなさな感じるからかなって思う。
シンエヴァや劇場版スタァライト、鬼滅やちょっと古いけど天気の子とか、近年の良い劇場アニメ作品には見てるこっちにも確かに伝わる熱量があって、特に近年はそういう作品が多かったのに、自分が大好きなコンテンツがこんな中途半端(しかも尺が70分程度でやる気を感じさせない)な作品の品質で世に出されたから感情がグツグツしてしまうんだろうな(オタク特有の自己分析)。


■総評
★★☆☆☆
わざわざ映画館で見ずに、Netflixやdアニメストアで配信されたのを見る感じでいいと思う。
バンドリをゲームやってなくてアニメから入りたいなーって人はまぁとっかかりにはいいかも(そういう人はこの感想見てないだろうけど……)。

ちなみに舞台挨拶はRoseliaのみんなを生で近くから見れたので最高でした。Roseliaは最高。私の主観的にダメダメだったのは映画制作側ね。
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