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メルテム 夏の嵐のmotoのレビュー・感想・評価

メルテム 夏の嵐(2019年製作の映画)
3.5
EU Film Days より。

海とルーツ。ルーツは親・言語・民族・国・出身地…??
さわやかな景色や軽やかな若者のやり取りから、移民や難民の問題がふっと浮かび上がる。というかたちで描かれることで、問題が日常から切り離せないものであることを実感したし(常日頃からIDを求められる=「自分が何者か」の表明を迫られることの意味って、日本に「日本人」として住んでると実感しづらいものがある。けど日本にも確実にいるよね…)、夏の数日の物語をすごく濃密なものに感じた。ルーツだけ、恋だけ、難民との出会いだけ、ではなくすべてが同時にあるメルテムの夏。
海とか家とか、画がとても好き…!メルテムの表情に惹き込まれた。

冒頭、メルテムの荷物が東京?に行っちゃた(という設定にした)のはどういう意味なんだろうか…移民や言語をめぐる話でもあったけど、唯一アジアを思わせるのはそこだけだったと思う。
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