SEULLECINEMA

殺人捜査線のSEULLECINEMAのレビュー・感想・評価

殺人捜査線(1958年製作の映画)
4.5
ドン・シーゲルの作家性を評する言葉として「画面の明らかな異様さ」がよく言われるけれど、たしかに明らかに異様なフィルムだった。まず冒頭の事故のシークェンスの異常なほどのテンポ感とスピード感に撃ち抜かれる。何より遊園地〜ラストにかけてのシークェンスの異常なほどの緊張感と疾走感が凄まじい。そしてそれが何の前触れもドラマ性もなく急にカタストロフィカルな結末を迎えるスピード感と虚無感が凄い。そしてラストショットで一言も台詞がなく終わるのが端正でかっこよかった。
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