なかなか面白いテーマでふらっと見始めた割には見応えがありました。伝説のSFXアーティスト、レイ・ハリーハウゼン氏の代表作「アルゴ探検隊の大冒険」に出演していたガイコツ、をモチーフとしたパペットの主人公がかつての栄光を求めてVFXの発展した現代で役探し。現代のVFXを築き上げた偉大なるアーティスト達にとってとんでもない憧れとなったレイ・ハリーハウゼンを意識した、映画好きによる短編でした。
ライティング処理が完璧です。主人公のガイコツはパペットなのですが、実写背景とのライティングのマッチが完璧すぎてびっくりです。実写で撮った後にパペット撮影のセットで合わせているのでしょうか?素晴らしいです。
しかしそれ故にプロップとの接地、影、合成が所々残念でした。バイオの怪物みたいなののモデルとアニメも浮いてました。
決定的に勿体無いのは話のオチです。響かない。ガイコツには申し訳ないけど、それでハッピーエンドなのがわからない。”理解することは出来る“程度で”共感“はできない。作品においてやはり重要なのはストーリーだとつくづく思いました。