このレビューはネタバレを含みます
見事にしてやられた。
彼女の話は嘘か妄想と決めつけてかかる高圧的な医者に対する反発心から「実は真実でホラー映画」のパターンか、いかにも嘘か妄想っぽい患者の言動から「嘘を暴く医者の物語」の単純な二択だと決めつけて、このラストにまで想像が及ばなかった。
この手のラストだと、結局どこまでが現実の出来事なのか、操られていたのはいつからか、という際限が単なる匙加減でしかない事もた多々あるけれども、これはキチンとパズルのピースが出揃っていたし、明確な小道具の伏線もあり、フェアな作品だった。
現に夢が侵食してくるシーンも良かった。