Ryan

宙を舞うのRyanのレビュー・感想・評価

宙を舞う(2019年製作の映画)
2.9
周りと違う子がいる全ての家族へ



ストーリー
パパが庭で赤ちゃんと遊んでいると、赤ちゃんがたんぽぽの綿毛とともにふわっと浮かび上がる。
この子は空を飛ぶことができるのだった。



超能力というのは難しい。
何故ならその能力にスポットがあたり本当に伝えたい事が隠れてしまうためだ。
この監督の言う「周りと違う全ての家族へ」というメッセージをどう捉えるか。
私の勝手な憶測だが、もしかすると何らかの病気や障害を持って生まれてくる事は悪いことなんかじゃなく、むしろ超能力のように素晴らしい事なんだよと伝えようとしているのではないだろうか?
それがこの監督のメッセージ性ではないかと私は思う。
しかし、この短編を見るとそれがどうしても曇ってしまう。
何故なら父子の物語でありながら、父親、つまり大人目線の大変さと育児の疲れが先行してしまうイメージ。
11分にまとめ上げたのはすごいが、短編だからできた事だろう。

驚かされるようなサプライズはなかったかな。
Ryan

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