このレビューはネタバレを含みます
入院費さえ払えない太スパイと普通に仕事ができない太警備員のバディ・アクション風。
0.1t越えの二人がハプニングと奇跡ばかりを起こし、事件解決に向かっていく、日本を舞台にした中国映画。
スパイ映画に対するオマージュが散見されたり、バディものとしても王道な展開だったり。途中にシリアスな風味を挟むけれど、全くシリアスにもならなかったり、腹を抱えて笑うか、といえばそこまででもない面白さ。言い方は悪いけれど、所詮コメディ映画なので、真面目に観るものでもないと思う。全体的にハッピーな雰囲気でとても見やすい。
前半はデブネタの連発でクスリとするのだけれど、後半まで続くから少し胃が重くなる。
土俵からエドモンド・本田的に飛んで、ラスボスを一応倒すことで勧善懲悪。
コシノジュンコみたいな女の人のポジションが違和感を持たせながら、丁度いいオチだった。ウェン・ジャンに気づかず、ずっと貴乃花だと思ってた。倉田保昭先生のアクションというか暴行が少しあったので満足。木幡さんのチンピラもよかったし、舎弟も変な80年代でよかった。スパイ組織<NASHA>のロゴはNERVっぽかったような。「尚、この資料は——手にとってはいけない」くらいのところがインポッシブル感。
海外から見た日本のイメージで、ちょっぴり日本を小馬鹿にしながらも、友好的かどうか取れない程度の描き方。僕は楽しめました。特にテーマ・ソングの日本を馬鹿にしている感じはとてもグッドです。
あとは字幕をなんとかした方がいいと思いました。