Imogen

ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償のImogenのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

60年代のブラックパンサー党の若き幹部フレッド・ハンプトンに焦点を当て、公民権運動の流血の闘争を描く。かなりイエスとユダの物語とパラレルとなる作りで鳥肌だった…
政府直属機関がレイシズムで成り立っている社会は絶望感がすごいんだなと実感する。
・フレッドを演じるダニエル・カルーヤ、FBIの手先として党に潜り込むが次第にフレッドと党の活動にインスパイアされていくオニールを演じるラキース・スタンフィールド、どちらも熱演で良かった。リル・レル・ハウリーもいるからゲット・アウトのメンバーになっている笑
・多くの人々を鼓舞しインスパイアしたフレッドがまだ20歳そこそこだったことに驚く。
革命運動を牽引していく若い世代というのは現代にも通じるものがあるな。
差別問題について描く作品を見ると、現代においても問題が残り続けていることを意識せざるを得ない。システミックレイシズムの根深さ。
そもそもFBI(や政府)からして「黒人がこれ以上の権利を持てば社会が崩壊する」みたいな考えをしてて偏りがあるんだからな。
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