飛鳥

COME TRUE/カム・トゥルー 戦慄の催眠実験の飛鳥のレビュー・感想・評価

3.5
『未体験ゾーンの映画たち』におかれましては、毎年こういう、普通に生きていたら一生観ずに終わる映画を日本に輸入してくださりありがとうございます。

さて、11年前から睡眠中に見た夢を全て記憶している(今日の時点で4603件)私としては、この映画を観ないわけにはいかないと思いました。

雰囲気として『実験室KR-13』(2009)を思い出しましたが、実験じたいはKR13ほどの悪質さはありません(被験者に詳細を隠してるのはアレですが)
主人公、この人がまた独特な雰囲気で映画とマッチしてるんですが、悪夢を見るわけです。
悪夢の映像化ってこれまであらゆるクリエイターが挑戦してますが上手くいってないですよね。
悪い夢って人間みんな見るし、人によってパターンが違うから映像で表現するのは難しいんでしょう。
本作も例に漏れず、あまり怖くないのだが、
それでもジャンプスケアは抑えめなのが評価できる。
音楽もホラーというより近未来SFというか、不思議な感じです
(夢遊病のシーンはフィリップ・グラスっぽい曲だった)

後半の展開は賛否分かれるでしょうが、
個人的には微妙です。
でも、夢に出てくる怪物との闘いにしたら『エルム街の悪夢』になってしまうし、
被験者vs研究者側にしたら、さっきの
KR13とか『esエス』みたいだし、脚本家も頭を悩ませたのではないでしょうか。

追記
レイトショーオンリーだったのは、映画の雰囲気と合わさって良かったです。
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