とても考えさせられる映画だった。
一番心に残っているのは、よく出てきたISIS側のMajeed。人質を撃たなくちゃいけない時に拳銃を構える手が震えていて、ところどころで本当にやりたいことじゃないのが伝わってくるように見せているところにこの映画のメッセージ性の強さを感じた。
心から残虐な人もいれば、生きるためにそうしないといけない人もいる。それが許されるわけではないけれど、この映画を見て、今のこの日本に生まれたことがどれだけ幸せかを痛感した。
生まれてくる場所は選べないから、シリアのような独裁国に生まれた人たちのことを思うと本当に心が苦しい。
だけど私だったらどんなにお金になると言われても絶対行こうと思わないし、自分の子どもや家族が行きたいと言っても全力でいかせない。デンマークもきっと平和な国でそれ故に平和ボケがあるのかなぁと見ていてて思った。
人質に取られてしまった時の国の立ち回り方だったり、専門家だったり知らないことを知れたのも良かった。
アメリカ人はどんなにお金を持っていても見せしめのために殺されてしまうんだよね。だけど救助隊を早急に支援するアメリカは本当に格好いい国だと思った。
日本人も帰ってこれた人もいたけど、アメリカ側の国だからほぼ殺されてしまうと思った方がいいよね。
本当にどこの国に行くにしてもちゃんと下調べしてからにしようと思わせてくれる映画だった。
実話系が好きな人は見て損ないと思います。
本当はスコア4にしたかったけど、13ヶ月という長い年月が経過しているように見えない部分が自分的に引っかかってしまったのでこの点数。