Fyohko

ウクライナ・クライシスのFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

ウクライナ・クライシス(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます


『ウクライナ・クライシス』

2019年公開のウクライナ映画


2014年
クリミア併合問題を巡り
ウクライナとロシアが対立

ウクライナ軍と
親ロシア派の
反政府軍による
内戦が勃発した

ウクライナ義勇軍で構成された
ドンバス大隊は

反政府軍に占領されていた
イロヴァイスク市を奪還するも

ロシア軍の参戦により
逆に包囲され
窮地に至る

交渉の末
停戦合意がなされ

戦闘停止区域である
「人道回廊」を通って
撤退し始めたウクライナ軍だったが

ロシア軍は
脱出中の部隊に対し
攻撃を開始する


という
実話を基にした話



今の戦争に繋がっている
クリミア併合問題なだけに
非常に生々しい

イロヴァイスクの住民は
親ロシア派が多数で

ウクライナ義勇軍を
「ファシスト」と罵り
敵とみなしている


負傷して逃げ遅れた兵士を
匿う老女は

混乱のソ連時代を
生き抜いただけあって
プロパガンダを信用しておらず

信じる者は神のみ
という姿勢で

分け隔てなく
負傷兵を助けという姿勢には

宗教も悪くないなと
思わされた


ウクライナ義勇軍内に於ける
ロシアに対する考え方が
それぞれ異なっていて
興味深い

なぜ祖国の為に戦うのか

想いは必ずしも
一つではない


クリミア併合問題に関しては
非常にややこしくて

ウクライナ政府軍と
親ロシア分離派
ロシア軍と
謎の三つ巴戦だし

国際的には
ウクライナの領土とされていた
にも拘らず

住民はロシア編入の
国民投票で賛成したのに

国際的には
承認を得られないという

全く違うルールで
競技をしているかのような
様相を呈している


この辺の事情が
全く分からないで
観はじめると

何を観せられてるのか
混乱しか起こらないので
注意が必要だ



#ウクライナクライシス
#ロシア関連映画
#ウクライナ関連映画
#休日映画鑑賞
#歴史好き
Fyohko

Fyohko