福福吉吉

プリズナーズ・オブ・ゴーストランドの福福吉吉のレビュー・感想・評価

1.5
◆あらすじ◆
銀行強盗のヒーローはサムライタウンの銀行強盗を失敗して捕まってしまう。町を牛耳るガバナーはヒーローに自分の元から逃げたバーニスを5日以内に連れ戻すよう命令し、失敗するとヒーローにつけた爆弾が爆発すると言われる。ヒーローはやむなくバーニスの跡を追う。

◆感想◆
時代劇の街並みと西洋が入り混じった独特の世界で、ヒーローがバーニスを連れ戻すためにゴーストランドに行って様々な出来事に遭遇しながら打倒ガバナーを目指すストーリーとなっており、演劇のような演出が印象的でした。

主人公のヒーロー(ニコラス・ケイジ)は銀行強盗をする悪人であり、失敗したことでガバナーの命令に従うことを余儀なくされます。悪党としての設定は最初のみで、次第に善人っぽく描かれていき、どうにもキャラクターとして設定がブレていました。ヒーローに感情移入する要素が少なく、それでいてキャラクターとしての面白みも少ないので、観ていて苦痛でした。

本作では主要人物を含め、多くの日本人が出演しているのですが、これが異常なまでに作品から浮いており、この出演している日本人たちが英語で話すのですが、お世辞にも上手でないため、話す度に不快な気分にさせられました。それでいて急に日本語で話すこともあり、世界観が無骨過ぎてついていけませんでした。

そして、演出として日本人エキストラたちが声を併せて話したり、大袈裟にポーズをとったりして演劇のようなものが多くあって、これが作品への没入感を見事に阻害していて、観ていてしらけてしまいました。

海外受けを狙った歪んだ日本のテイストを入れ込んでいて、そこがどうにも好きになれませんでした。面白くなかったです。

鑑賞日:2024年2月19日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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