2020年、デリック・グラナド監督・脚本によるホラースリラーです。
科学者スティーブは若く美しい女性にプロポーズ、見事に結婚まで漕ぎつけ可愛い娘リリーも授かり、幸せいっぱい大満足、のはずだったのに、妻が不治の病を患い、余命いくばくもないご様子。
スティーブは何と言っても科学者ですから、妻を救うために新薬の開発に没頭いたします。たとえ死んでも蘇ることのできる究極の薬品を求め、上司や同僚からの苦言もスルーして秘密裏に実験を進めます。
自ら殺人に手を染め、蘇生するかどうか人体実験を繰り返すマッドな科学者スティーブさん。科学者としての倫理観も正義感も知ったことではございません。
何と言っても最愛の妻が今にもこの世を去ろうとしているのです。何をやっても許さる、なんてことでは当然なくて、因果応報、悲惨な結末が待ち構えております。十分に予想のつくエンディングです。
物語そのものは真新しいところはないものの、分かりやすく真っ当な筋書きです。ただ、例えば実験に失敗して白目をむいてゾンビ化した登場人物の口の動きと唸り声とが全く合っていないなど、細かなところで粗が目立つ作品です。
