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モンタナの目撃者の福福吉吉のレビュー・感想・評価

モンタナの目撃者(2021年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
訴訟に関わる重要な資料を持つオーウェンとその息子のコナーは殺し屋に狙われ、逃亡するもオーウェンは殺されてしまう。1人逃げ延びたコナーは森林消防隊のハンナに出会う。コナーを殺すべく殺し屋が追ってくる中、ハンナはコナーを守ろうとする。

◆感想◆
殺し屋に命を狙われる少年を助けるべく森林消防隊員が奮闘する姿を描くとともに、殺し屋の冷酷で手段を選ばないやり方が怖くて、殺し屋の挙動に息をのむ展開が続いており、強烈な印象を残しました。

主人公のハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)は森林消防隊の一員ですが、過去に森林火災で失敗したことを悔み、心に傷を残していました。見張り台で監視任務についていたところ、コナー(フィン・リトル)と出会い、彼を守ろうとします。父を目の前で殺され、自身も命を狙われていたコナーにとってハンナという味方を得たことが何よりも救いになったのだと思います。

本作の見どころといえる殺し屋の2人組は目撃者を容赦なく殺していき、その非情さとどこかシステマティックな動きが血の通わないロボットのように見えて異様でした。コナーを殺すために、大規模な山火事を起こす2人組の所業には怖さを感じました。

そして、もう1人の主人公と言える保安官のイーサン(ジョン・バーンサル)とその妻のアリソン(メディア・センゴナ)は殺し屋に遭遇し、命がけの戦いを行います。2人とも殺し屋にも引かない精神力の持ち主で、特にアリソンは妊婦にもかかわらず、殺し屋相手に果敢に戦っており、その強さは観ていて心強かったです。

冷血な殺し屋との命がけの攻防が楽しい作品でした。森林消防隊の要素があまり活きていない気がしますが、最後には出番があったので、これでヨシ!ってことにします。

鑑賞日:2024年2月21日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2023年6月4日)
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