英里子

朝子の英里子のレビュー・感想・評価

朝子(2005年製作の映画)
4.0
名古屋での上映で鑑賞。作品は成人映画と銘打たれていましたが、予想と異なり、私はあまりその枠組みに縛られずに楽しむことができました。
主人公が聾唖者であるという設定には驚きましたが、逆にその特異性が物語に深みを与えていました。彼女が言葉を発することができないという状況は非常に悲惨であり、その孤独がリアルに描かれていました。言葉がないからこそ、表情や仕草がより力強く伝わり、感情移入しやすかったです。また、上映時間が短かったことも良かった点の一つでした。余計な脚色や伏線の張り過ぎがなく、ストーリーがスムーズに進んでいきました。この長さならば、飽きずにじっくりと物語に没頭できました。成人映画というレッテルがついていたことに振り回されず、ストーリーに没頭できたのが良かったです。
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