ANTA01

コットンテールのANTA01のレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
3.7
賢三郎と息子の親子関係に重点が置かれる
認知症で先立った妻の遺言、思い出の湖「ウィンダミア湖」に散骨して欲しいという願いから、場はイギリスへ
噛み合わない親子2人は渡英してもうまくいかず、賢三郎は道に迷い、境遇が似た田舎の親子に助けを求める
妻を亡くし乗り越えようとする二人の男が国境を越えて子供の存在について違いがありながらも語り合う描写はシンプルだけどで深みを感じる

イギリスにて賢三郎が妻との思い出を回想する描写への入り、
例えば一面野山の道にてゲリラ雨にあい木の下での雨宿りする描写は、長閑な異国の地の自然環境を生かしていて印象深い

旅の目的である湖でのラストは、息子とその家族、賢三郎が横並びに丘の上から景色を一望する
賢三郎はまだ、息子家族との距離をかなりとっているが見つけた野うさぎを全員で追いかける描写はこれから歩み寄っていく家族の形を示唆している
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