ゆう

屋敷女 ノーカット 完全版のゆうのレビュー・感想・評価

屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)
3.8
1st dayのハシゴ3本目。まさかの劇場上映「屋敷女」。

作品自体はホラー好きの間では有名で、2007年に制作されたもの。日本でも2008年には上映されたそうな。自分が初めて観たのはレンタルDVDで5年くらい前になるのかな。

内容はある女性がクリスマスの日に自宅に侵入した謎の女に襲われる、ってお話。90分くらいで綺麗にまとまった、しっかり怖くてしっかり面白い良作…だと思うんだけど、オススメしにくいのよね。特に女性には。

この作品が有名なのはその描写で。
ひとつは残酷表現・ゴア表現が強いこと。ほぼ家の中だけで話が進むんですが、家の中に流れる血の量がハンパない。そしてしっかりと血の流れる「その瞬間」を見せる。観ててしっかりと「痛い」んですよね…。この映画と「ドリーム・ホーム」は痛そうすぎて目を背けちゃう。

そしてふたつめの特色が「妊婦」。主人公、襲われる女性は臨月、もう明日にも子供が産まれる、って妊婦さんなんですよね。これが観てて精神的にエグってくる。
主人公にストレスがあると胎内の赤ちゃんにも影響出てます、みたいなエコー写真的な描写があったりして、その存在を意識させ続ける。これが精神的にも削ってくるんですよ…。男の自分がこれだけエグられるってことは女性はもっとキツいんだろうな…。

そしてそれらが絡み合ったラストがまた…。従来のレンタルでは自主規制的にぼかしが掛けられてるんだけど、そのぼかしを取ったノーカット版を映画館でやる、って本当にどうかしてますよね…。(今日の上映は8割くらい埋まってました)

そんなワケで、名作へのリスペクトも込めて劇場で鑑賞した結果、あらためて綺麗にまとまってるなー、と。そしてあらためてヤバいなー、と。再確認しました。スコアはもう少し付けたい気もするけど、観るたびにメンタルやられるので少し減。
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