ここ数年でもっとも面白いホラー映画では…？落下シーンをこんなにバリエーション豊かに撮った映画を他に知らない。交わることのない二つの世界は「落ちる」ことで繋がるが、そこに至る厳密なセオリーはなく、「呪いの重力」が働いたとしか思えない。
Jホラーは基本的に差別の物語であって、観客は虐げられた者たちが苦しみ喘ぐ様を見て「怖がる」という性質がある。その点この村シリーズはそこをちゃんと押さえつつ、打ち捨てられた彼ら彼女らがが幽霊からクリーチャーへと成長する(意識が肉体を獲得する)過程を死ぬほどヒロイックに描くことで、ジャンルを超えたカタルシスを作り出していると思う。
Kokiが海辺で後ろを振り返るシーン。正面と真後ろからカットバックすることで「振り返る自分に怖がっている」ように見えるのが痺れた。あと最初のエレベーターで舞う埃ね！
ともかく、話にどうオチがつくかではなく、純粋に「次どうなるんだろう」とワクワクしながら映画を見たのが久しぶりでめちゃくちゃ感動した。まだ頭の中で纏まっていないから後で追記する。
