無邪気な恋心から思わぬ形で突きつけられる''愛''
グロリアを、彼女を守ってあげろと言われるポールもまた、まだ守られるべき無知な子供だというのに 女は男に守られていなければならないという昔ながらの偏ったパワーバランス、男は男らしく、なんてことを当たり前に擦り込まれていく 無慈悲
まるで大人のような表情や色気を見せる2人がどうしてか、可哀想で仕方なかった そうさせているのは大人たちで、そう見てしまう自分も濁っていると分かりすぎて辛くなる
他の愛の形を知る由もなければ、グロリアの問いに分からないと迷いを見せるポールは、非現実的な出来事まさに逃避行を通してグロリアに心酔していく これが世界の全てだと盲目になるには十分な若さで、柔軟さで、それほど時間はかからずに
ポールにはそれが錯覚かもしれないと気付けないからこそ、歪んだ強い愛で結ばれてしまうんだろうね 愛というか信仰心に近いのかも
変態村と地獄愛をまだ見ていないので、本質をまだ見抜けていないかも さっさと観ます
