目覚めた男の隣には見知らぬ女が…クラシカルなモノクロでスクエアフォーマットではじまる冒頭シーンからグイグイ引き込まれた〜。
モーテルの一室で繰り返される夢？現実？謎の女、眠れない男、迷惑隣人と家族からの電話… 流石、クローネンバーグ御大を輩出、不条理映画の金字塔「CUBE」を世に出した(あとB級ホラーとかサスペンス量産してる)カナダ映画らしい作品？
そして本筋にはあんま関係無いけど散りばめられる映画ネタ(チャップリンの移民、カサブランカは難民作品、Nollywood等々)にニヤニヤ。
映画の持つ特性を上手に使い観手をミスリードというか混乱させてく構成は見事。ふざけた短編しか見たことなかったけどこの監督中々の手練れだな。
作中出てくる「映画は辛い現実から逃避出来る」でも、最後にはしっかり辛い現実に戻る、社会性を持たせたラストは秀逸。
今年のskipはオンラインだけど監督Q&Aあったらな〜と思う作品。
追記
今年のskip 国際コンペ全作品見終わって一番見応えあった作品。個人的国際コンペグランプリは本作。
追記の追記
skip国際Dシネマ映画祭2021 審査員特別賞
賞金は半分こなんだ。
