すいかのたね

聖闘士星矢 The Beginningのすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

原作はほぼ知りません。キャラの名前と技名や主題歌を知っている程度です。
一応観とくかな程度でそこまで期待はしていませんでしたが、シナリオ部分が結構キツかったかなと思います。

シナリオ
まず話のスケールが大きいのか小さいのか、何とも言えないなと思いました。全体像は神々との戦いの序章で、下手をすると人類を滅ぼしかねない力を持つアテナをどう扱うかというものでしたが…防護用の家から普通に抜けだしたりするし、アテナの父もその防護の家を相当大規模な自爆でどう見てもアテナごと吹き飛ばそうとするし、アテナは滅ぼさないと派の母も何だかんだと娘は殺しきれず神殺しの機械を解除するけど…時すでに遅くて完全に暴走させちゃうし…アテナに関して扱いが雑だなと思ってしまった。「核爆弾を殴って止めるか?」って作中で言ってたけど、皆核爆弾の隣で火遊びしてるみたいな感じが…。
あと話のテンポがかなり悪い印象。やってることは闘技場バトル→修行→家での戦い→アテナを取り戻す戦いとそんなに複雑じゃないはずなのに、1個1個のシーンがダラダラとしていて、無駄なやり取りが多かったと思います。特に捕虜関連は要らん気が…あの人登場してから何もしないでワンパンKOしてたので、本当に存在忘れてました…あまりにも役に立たない。

アクション
これは結構良かったと思います。流石に新田真剣佑さんがカッコいいアクションを見せてくれました。しかし一番良かったのは最初の闘技場での生身バトルな気が…。闘技場→修行場→ラストと個人的にはどんどんクオリティが下がってしまった印象です。エフェクト無い戦闘の方がカッコいいと思ってしまうと、聖闘士星矢としてはかなりマイナスなんじゃないでしょうか。あとペガサス流星拳ですが、技名を叫ばないのはしょうがないとして(個人的には叫んで欲しいけど)、もう少し必殺技感が無いと意味が無いなと。そんなにダメージを与えている感じも、迫力も無くて結構残念でした。あと聖闘士のクロス…何かカッコ悪い感じがする。マリンは悪くないような気がしたんだけどなあ。

新田真剣佑さんはアクション頑張ってましたし、最後の肉体美は凄かったと思います。ヒロインもビジュアル的にアリだと思うし、役者さんの演技そのものは特に問題は無いと思うのですが…如何せんシナリオとテンポ感が悪く、アクションも尻すぼみになってしまった印象です。
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