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その日の夜明けのlingmudayanのレビュー・感想・評価

その日の夜明け(2021年製作の映画)
3.0
主人公がビルマからやってきた元恋人に対して籠城する辺りはかなり退屈。一方でサッキリと呼ばれる不可触民の女性に女神像を勝手に重ね合わせてレイプする下りは幾通りかの解釈が可能と思うが、ともかく手に汗握るシーンを撮ったことは評価したい。手伝いのタミル人があの場面を目にしても助けに行けないというカーストの根深さも正直に描いている。植民地時代の支配層が被支配層に勝手に幻想を抱いてビーチコーマーになるというのはありがちなストーリーにも感じるが、かつて被支配層だったスリランカ人でもその語りから逃れられないというところに植民地支配の根深さを感じるような気もする。
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