このレビューはネタバレを含みます
まず、自主制作の映画を初めて見た。小劇場に向かうまでドキドキだったけど画面も音も近くて自分も映画の世界に入ったような感覚だった。ストーリーは実在する未解決事件が題材で、しかも主演が当時刑事だった虎男さん。他にも現地の方々が多数出演されていて、演技が全部リアルすぎた。ドキュメンタリーチック。周りがリアルな人で固まってる中、ダブル主演の才紀子さんもシンプルで自然な演技で浮いてない。とら男さんが「本当は犯人の予想がついている」と打ち明ける車中のシーン、才紀子さんから放たれる言葉があまりにもナチュラルで、これ台本に載ってる台詞だったらすげえな、いや台本に載ってるから話してるんだよなすげえな、と思った。うーん文章力に欠けるのでぜひこのシーン見てほしい。
とら男さんが予想する事件当日の流れも映像化されていて、恐ろしかった。これが現地で上映されていると思うとなかなかの挑戦だなと思った。でも虎男さんの「出まわってしまった犯人についての誤解を解きたい」という思いはこの映画を通してかなり果たされるのではないかと思う。
